江東シネマプラザ3月「愛と死の記録」
~吉永小百合さんの「原爆詩の朗読会」のきっかけになった広島・長期ロケ~
蔵原惟繕(くらはらこれよし)は1927年5月31日~2002年12月28日(75歳没)、日本大学芸術学部映画科出身。在学中に本多猪四郎の紹介で山本嘉次郎の家に書生として住み込む。大学卒業と同時に松竹京都撮影所に入社し助監督となる。1954年日活に移り、1957年、石原裕次郎主演の『俺は待っているぜ』で監督デビュー。大胆なカメラアングルとカメラワークで注目を浴びる。以後、石原裕次郎、浅丘ルリ子の主演作を数多く撮る。『愛と死の記録』(1966年)は15作目。
『愛と死の記録』は吉永・浜田コンビの配役で決定していた。しかし浜田の身に災難がふりかかった。仕事終わりに飲んでいた浜田の眼球に酔った客が振り回した空き瓶のガラスの破片が直撃。その代役に渡哲也に白羽の矢が立った。原爆ドームで長期に撮影している内に吉永はぐんぐんと主人公「和江」に入り込んでいった。吉永さんの平和活動の一環として行われている「原爆詞の朗読会」のきっかけになったようだ。
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